| あらすじ | 『けろっこデメタン』森田歩 アマガエルのデメタンは、元々暮らしていた池がイモリたちに襲われ、兄弟を失い、両親と共に虹のお池へと移り住んだ。 おもちゃの露天商を営む両親の手伝いで学校に通うことも出来ないデメタンだったが、虹のお池を取り仕切るトノサマガエル一家の娘ラナタンと出会い、彼女から字を教えて貰ったりするうちに仲良くなっていく。 しかし、デメタンを快く思わないラナタンの父親であるギヤ太や、その子分であるイボ吉やキチャールが二人を引き離そうとさまざまな意地悪を繰り返す。 それでもデメタンとラナタンは、住人に貢物を強要しては傲慢に振舞うギヤ太の振る舞いに負けず、虹のお池をより暮らしやすい場所にしたいと願うようになる。 だが、実はギヤ太が住民たちに貢物を求めるのは、虹のお池に住む巨大ナマズのなまず入道の怒りを恐れ、その言いなりになってのことだった。 なまず入道とギヤ太の関係性などを知り、どうすればいいのかと悩むデメタンだったが、なまず入道がラナタンを自分のものにしたいと思っているのを知って、彼女を救うためになまず入道へと立ち向かう決意をかためるのだった。 そんなデメタンの行動に改心したギヤ太や、お池の住人たちの協力もあり、なまず入道を撃退する。 そうして虹のお池は平和が訪れるのだった。 |