あらすじ | 『燃えろアタック』北海道の牧場で、父親と二人で暮らす小鹿ジュンは、幼い頃から父親にバレーボールの厳しい訓練を受けてきた。ジュンは、死んだと聞かされていた母親がバレーボールの選手だった知り、自分も母のようになりたいと、上京し母の母校である白富士学園高校へ転校してくる。そこで母親は日本一のエースアタッカーであったことを知る。学園ではライバルとなる花田学園の南郷あかねの登場、入部当初から嫌がらせをする矢崎サチ、大山亜矢子、鈴木美智子たちとの衝突、自分の奢りによる試合での大失敗などを経験する。それでもジュンは持ち前のひたむきさを発揮し、ライバル達ともバレーボールを通して信頼を築いてゆく。そんな中で必殺技「ひぐま落とし」を考案し、インターハイ出場や全日本選抜チームに選ばれて、優秀な選手に育っていく少女達の青春スポーツドラマである。原作は石ノ森章太郎、東映制作で1979年1月から1980年7月まで放送された。制作の当初は1980年に開催された「モスクワオリンピック」を目指す事が少女達の目標になっていたが、アメリカを含む、当時の西側諸国によるボイコットのため、オリンピックを目指すという大命題がなくなったことで、バレーボールに打ち込む主人公のジュンを中心に少女達の純粋な思いが丁寧に描かれた。そのためか、1980年代に中国で『排球女将』(バレーボールのキャプテンの意)のタイトルで放送され、番組は絶大な人気を得、主役の小鹿ジュン役の荒木由美子は今でも中国に熱烈なファンがいる。 |