あらすじ | 【悪魔くん】一万人に一人のホクロを額に持つ天才少年、山田真吾は仙人のようなファウストという老人から悪魔を呼び出し、世界中にはびこる妖怪や怪獣と戦うよう頼まれる。真吾少年はファウストに託されたように、悪魔であるメフィストを召喚する。しかし、最初、メフィストは子供に使われることを面白く思わなかったために素直に言うことをきかなかったが、ファウストから渡された、魔法のオカリナで指令を無視した時に、苦痛を与えたり、大好物であるチョコレートを与えたりしていくうちにいいコンビになってゆく。メフィストを呼び出す時に使う呪文『エロイムエッサイム。我は求め訴えたり』という台詞は当時の子供達に人気を博した。原作は『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』等で妖怪漫画の第一人者である、水木しげる。初めて世に出たのは1963年で東光社の出版で、この時は貸本屋として出発していた。正式に商業漫画となったのは1966年から「週刊少年マガジン」からであり、『悪魔くん』が映像化の最初の作品であるため、この時は全編モノクロ作品となっている。第二次世界大戦を生き残ってきたために南方での戦争体験を漫画化した作品も多い。『悪魔くん』は1989年に東映動画制作で最初のアニメ化となり、後に劇場化にもなっている。亡くなるまでに1991年に紫綬褒章、2003年に旭日小褒章や数々の漫画賞も受賞している。現在は鳥取県境港港市に「水木しげる記念館」が開設され、2010年には文化厚労者に選出されている。 |