あらすじ | 【チャコとケンちゃん】1962年から始まった『チャコちゃんシリーズ』の6作目で、この長いシリーズの最後のシリーズになる。四方晴美演じる「チャコ」と第3シリーズから続投していた父親役の佐藤英夫と母親役の高田敏江も、このシリーズまでとなる。昭和40年代の典型的なサラリーマン家庭の日常と子供達の日常を描くホームドラマ。男の子っぽい姉のチャコとまだわんぱく盛りの弟・健一が日常生活で起こりがちな、ささやかな事件やきょうだい喧嘩が軸になって一話完結のストーリーとして1968年4月から1969年3月まで、全52回で放送される。制作はTBSと国際映画社で変わりなく、スタッフもチャコちゃんシリーズをずっと引き継いでいる。今までのシリーズと変わったことと言えば、この作品は東映漫画祭りの中の一作に組み込まれて映画化されている。1982年代に一度、役者を全員入れ替えて、設定も変えて作り直されているため、そちらと混同されることがあるが、今作が初めて作られた『チャコちゃんシリーズ』の最後の作品である。長らくチャコを演じてきた四方晴美も今作を最後にシリーズから降板している。この作品以降は『ケンちゃんシリーズ』となって、弟の健一が中心になって、家族の職業もサラリーマンではなく、シリーズが変わるごとに家の商売が変わっていく。モノクロのフィルム作品であったために後にビデオ化された作品も数少なく、昭和の中期の児童向けドラマとしては大変貴重なシリーズであったことは語り伝えられている。 |