あらすじ | 【遊星王子】 遙か200年以上も前に、宇宙から地球を宇宙連合に加えるためにやってきた「遊星王子」だったが、搭乗機の不調で日本の山中に落下し、彼はそのまま長い眠りについてしまった。その後、ダム建設が始まったことで、眠りから目を覚ました遊星王子は、現代人の中に溶け込み「ワクさん」として生活を始める。ひとたび事件がおきれば、遊星王子に変身して、武田刑事や君子や誠、姉弟と共に地球を支配しようとする宇宙人や海底人、秘密結社組織と戦って行く。変身といっても顔が隠れていないコスチュームだったが、『月光仮面』と同様に遊星王子の正体は秘密にされていた。本作はテレビ番組としては日本初の宇宙人特撮ヒーロー作品であった。放映は4編各13話校正という形式をとり、各編の悪役は様々だった。ゲスト出演の中には、後に『月光仮面』や『隠密剣士』の主役であった大瀬康一もいた。1958年11月から1959年9月まで日本テレビ系列で放映され、共同制作は『怪傑ハリマオ』や『シルバー仮面』を世に出した宣弘社が片翼を担った。この作品が、後に特撮や児童ドラマ、アニメの巨匠となる脚本家伊上勝のデビュー作であり、原作でもあった。後に1959年5月、劇場版にもなった折り、東映が参加したことでキャストの一新をはかり、遊星王子役は若き日の「梅宮辰夫」が演じた。その後も『遊星王子2021』が新たに制作され、この時のコスチュームデザインは『サイレントメビウス』や『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』等で知られる麻宮騎亜が担当した。 |