あらすじ | 【陽だまりの樹】本作は手塚治虫が描いた漫画を原作とする。二人の対照的な主人公が各々の信念を胸に幕末を生きる姿が描かれている主人公の伊武谷万二郎は生き方は不器用だが、剣の腕はたつ松平播磨守藩士だが、時は既に幕末。剣では生きて行かれぬご時世だった。同じ常陸出身である藤田東湖が当時の幕府を、中身をシロアリ等に食いつくされて腐敗した老木という意味を込め「陽だまりの樹」と例えた言葉を胸に刻んでいる。一方、もう一人の主人公である手塚良庵は医者としてエリートと呼ばれる家系に生まれた。蘭方医として勤めつつ放蕩家であり、人間らしく生きたいと夢想する。ひょんなことから意気投合した二人は、時に友人として、時に恋敵として互いを切磋琢磨しながら己の道を歩む。そんな中、戊辰戦争が開戦。万二郎は「陽だまりの樹」と例えられていても幕臣として、参戦する。良庵は万二郎とは敵対関係となる官軍の軍医の道を選び、患者を守ることに徹した。良庵の父・手塚良仙、手塚治虫の高祖父がモデルになっている。漫画は1981年4月から1986年12月まで小学館「ビッグコミック」で連載され、第29回小学館漫画賞青年一般部門を受賞。1992年以降、何度も舞台公演が再演されている。テレビアニメは2000年4月から9月まで放送され、第4回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。実写ドラマとして2012年4月から6月までNHK BS時代劇で制作され万二郎役に市原隼人、良庵役に成宮寛貴が起用された。 |