| あらすじ | 【新・人間交差点】劇画『人間交差点』は『課長 島耕作』や『黄昏流星群』と同じく、中年以上の男の生き方や恋愛模様を描いているが、こちらは原作に矢島政雄を迎えて、作画、弘兼憲史という夫人になり『死』という要素も加えられた奥深い作品となっている。漫画は1980年から1990年まで小学館の『ビックコミックオリジナル』で、短編集として連載され、単行本全27巻に纏められている。この作品は2006年にNHK総合『土曜ドラマ』のために、原作者の矢島正雄が漫画の『人間交差点・海辺の波』と『遠い唸り』に小説家・内海隆一郎の作品『翼ある船は』を織り交ぜてシナリオを再構築している。ドラマ用に全3話で構成されている。主人公は新聞記者だった過去を持ち、現在は島根で農業で生計を立てている寺島由次という老人が姉の孫娘で新聞記者という仕事に行きずまっていたマリエと、古い記事を追いつつ、今まで葬ろうとしていた由次自身も自分の過去と向き合う決意に至るまでの大人のドラマに仕上がっている。主人公の寺島由次に「仲代達矢」孫娘を「佐藤江梨子」が演じ、毎回のゲストには「山口馬木也」「上杉祥三」「赤城春江」「山本學」など、往年の重鎮役者が並ぶ。元来の『人間交差点』よりも、人生を振り返る、第二次世界大戦中の逸話も盛り込まれ、重厚になっているせいか、若い世代には受け入れがたいようで、大きな話題にはならなかった。それでも2022年にはBS4Kで再び世に出てきた。 |