あらすじ | 【藍より青し】満開の桜の季節。花菱財閥の次期当主として育てられながらも、厳しく辛い環境に嫌気が差し、家を出て一人暮らしをしていた「花菱薫」は大学から帰る途中、駅前で道に迷っていた藍色の着物に身を包む少女「桜庭葵」と出会う。困っていた彼女を助けようと声をかけた薫は、成り行きで彼女の捜し人が暮らしているという住所まで同行することになる。葵の捜し人とは18年間思い続けてきた許嫁であり、彼女はわざわざその相手に会うために街までやってきたのだと語る。そんな葵の一途な姿勢に感心する薫であったが、目的地は空き地になっており、彼女の捜し人に会うための手掛かりはなくなってしまう。薫が何か手がかりになるものはないかとと尋ねると、葵は幼い日に許嫁と共い撮った一枚の写真を取り出す。そこに写っていた許嫁の姿は幼いころの自分であったことに動揺しながらも、薫は葵の捜し人が自分であることを告げる。すると、葵はうれし涙を浮かべ、姿勢を整えて薫に向き直ると「あなたのもとへ嫁ぎに来ました」と告げるのだった。花菱財閥の縁を切った薫と、立場が変わっても薫と結ばれることを夢見る葵。運命的な再会を果たした二人は、それぞれの家系に関わる問題や、周囲の人々たちとの関係に翻弄されながらも、それらの障害を乗り越えて心を近づけ、恋心を育てていく。本作は2002年にフジテレビ系列にて全24話が放送され、2003年には続編の『藍より青し~縁~』も放送された。 |