あらすじ | 『昆虫物語みなしごハッチ』ミツバチの国がスズメバチの襲撃に遭うことから物語は始まる。女王蜂は部下と共に卵を持って逃亡するが、スズメバチの追撃によって卵の入った籠を落としてしまう。その後、地面に落ちて残っていたミツバチの卵は『シマコハナバチのおばさん』に拾われ、主人公の『ハッチ』はどこか抜けている所はあるが、仲間を大切にする正義感の強い少年に成長する。ある日、アブのばあさんによって、自分が拾われたミツバチの子であることを知ったハッチは、深い哀しみに包まれながらも、今まで育ててくれたシマコハナバチおばさんの愛に感謝すると共に、本当の母親を探す旅に出ることを決意する。長い旅の中では普遍的な母と子の愛とハッチの成長が描かれており、彼は過酷な食物連鎖や人間の環境破壊の問題に巻き込まれながらも、続編では生き別れの妹『アーヤ』と出会ったことで兄としての責任感に目覚める。また、ミヤマクワガタに王国を奪われたカブトムシの王の息子『カブトムシの王子』や、他の昆虫を捕らえて奴隷にしているシロアリの国の王子『シロアリのアリータ王子』と出会ったハッチは、持ち前の勇気と優しさを持って接し、彼らに困難へ立ち向かう勇気を分け与え、共に成長していく。長い旅の末に、本当の母親と再会できたハッチは、再び襲い掛かるスズメバチの軍団と戦い、今まで助けてきた昆虫たちの応援によって打ち勝ち、平和なミツバチの国を再び築き上げる。 |