あらすじ | 13世紀後半、イタリアのヴェネツィアで暮らしていた少年マルコ・ポーロは、取引商であった父ニコロ、叔父マテオに連れられ、東方へ出発することとなる。 イタリアから始まり、シルクロードの国々や中国、香港、タイといったアジアの国々を巡る旅と冒険の中でマルコは多くのことを体験し、様々な人々との出会いを繰り返すことで人としても成長していく。やがて、20歳になったマルコは、フビライ・ハーンの信頼を獲得し、勅命を受けて各国の視察を命じられ、彼の旅はまだまだ続くのであった。 1979年から全43話が放送されたこの作品では、キャラクターが登場するドラマ部分はアニメーションで制作し、各国の風景や文化、人々の生活などを紹介する場面は実写のドキュメンタリーを組み合わせるという形式がとられていた。 マルコ・ポーロの旅行記『東方見聞録』を原作としているが、エピソードの多くはアニメオリジナルのものとなっている。声優陣も現在は全員が鬼籍となっている、富山敬、久松保夫、富田耕生、小池朝男と、NHKならではの豪華メンバーであった。 オープニング曲の『いつの日か旅する者よ』をはじめ、作中の音楽を当時大人気だったシンガーソングライター小椋佳が、キャラクターデザインを『宝島』『スペースコブラ』などの杉野昭夫が担当し、紀行番組のよう独特な雰囲気や、アニメと実写を組み合わせた斬新さなども話題となって、多くのファンからの支持を得ていた。 |