あらすじ | 【ユタと不思議な仲間たち】 小学校6年生の勇太は海難事故で父親を亡くし、母の故郷である東北の温泉、湯ノ花村に転校してきたが、周囲の子となじめずにいつも一人で孤独に過ごしていた。そんな勇太が村の年寄りから『座敷わらし』の伝説を教えられ、興味を持ち、ある満月の夜『座敷わらし』が出るという温泉宿に一人で泊まり、彼等と出会う勇太は『ユタ』と呼ばれ、『座敷わらし』のリーダー格「ペドロ」や「モンゼ」達と仲良くなり、次第に元気になってゆく。そして、元気になって行く勇太は次第に村の子供達と打ち解け始める。それは『座敷わらし』達との別れを意味し、大人に成長して行くことになるのだが…。原作は芥川賞作家の三浦哲郎が新潮少年文庫に書き下ろし、NHKの『少年ドラマシリーズ』の一つとして1974年5月に放送され、昭和49年度『芸術祭』に出品され、テレビ部門ドラマの部、優秀賞を得る。それ以降、1977年に劇団四季の浅利慶太によって、児童用ミュージカルとして読売演劇広告賞を獲得。1989年から同作は全国を回り、今ではミュージカルの名作となって現代まで上演され続けている。2011年には東日本大震災の被災者の子供達の為に、都内や東北地方で無料公演を行っている。作品から生まれた「ともだちはいいもんだ」や「生きているってすばらしい」は劇団四季の俳優陣によりレコード化され、NHK『みんなのうた』でも使用され、現在でも折に触れて上演される子供向けミュージカルの名作となった。 |